【インターネットのこと。FacebookとTwitterとか】
私がインターネットと仲良くなったのは、子育てで外へ出られなかったからなのよね。
パソコンに初めて触ったのは十五年くらい前。
世の中にパソコンが現れて、私の居たデザイン業界はいち早くパソコンを使いだした。
当時は「デジタルなんて味気ないし、アナログが一番」なんて、少し、や、きっぱり思っていた。一生手描きで納品するつもりで居た。
けれど、現実は子どもが小さくて外出もままならなかったし二時間眠らない赤ん坊の世話で
まとまった時間も取れなかった。
パソコンマニアさんに親切にお膳立てされイヤイヤ触りだしたマッキントッシュちゃんは、
なんと、お家の中から外の世界を覗けてEメールというお手紙もすぐ出せる。パソコンの中で描く絵は絵の具が乾いたりしないし、データ納品も喜ばれる。
虹色のリンゴがダサくてイヤだったのに、すごくかわいく見えてきた
私は夢中になった。
私と外の世の中を繋ぐ大事なものになった。
ネットとリアルを比べるけれど、インターネットを使うようになって何年経ったというのだろう。出かけていって人に会うコミュニケーションの歴史からしたら、まだ一瞬のような時間しか経ってない。
ネットだってリアルだっていいところもそうでないことも同じようにある。
ネットからリアルな出会いに発展したり、リアルな出会いをネットが繋いでくれたりする。
不都合やしっくり来ないことがあるのは、まだ下手なところがあるだけだ。
うまく使えるようになりたい。
一生会うことの無い遠くの人と出会ったり、理由があって出かけられない人もパソコンなら世界中を訪れることが出来る。閉ざされていた人も繋がれる。
なんてステキなことでしょう。
この新しいコミュニケーションを育てていきたいと私は思うよ。
インターネットに足りないことを数えて嫌うなんてもったいない。
インターネットにしか出来ないことがたくさんあるんだもんね。
新しい始まりは、どんなステキなことがあるか想像できないんだよ。
追記—————
ほんとはね、諦めないでって言いたかったのよ。
みんなやめていくでしょ?FacebookとかTwitterを。
諦めちゃうやん?ネットのコミュニケーションの限界を設定して。
いいのだけど、自由だけど、あ、そういう視点は無かったって思うかもって思い直した。
私の友だちの中には、この広い世界には、病気だったり動けなかったり、
リアルで会ったりしたくても出来ない人もいる。
自分には多くの中のひとつでも、誰かにとっては唯一の希望かも知れん。
そんな人たちにはどんなインターネットってどんな存在だと思う?
私は勝手に想像した。とてもステキだ。
私が出かけられなくて孤独だったのを、助けてくれた事を思い出す。
私が当たり前にしてた道で友だちに出会うことや、窓の外のクラスメイトの様子を眺めるように
ああ、元気そうだなあって思うことも体験できる。
FacebookとかTwitterってそんな感じでしょ?
すごいやん、希望やん。
せっかくだもん、未成熟なまま放っておかないで
みんなが楽しめる新しいコミュニケーションとして育てたい。
そう思ってはりきって実験しとるよ。
いつか、側に居て手を取るのと同じで無くてはならないコミュニケーションになるんだ。
いつも何にも、想像以上のことが隠れてることを、忘れないでいこうよ。