YOMIGAERU

よみがえるシリーズ
今、二枚のシャツを手掛けております。

セーラーシャツのベースは
キャピタル四国さん。
http://kapital.jp/
もう、キャンバスとしても惚れ惚れする縫製&デザイン。

糸はインドネシアの民族衣装を縫うものと、
裁縫や編み物が好きな母が生前愛用していたもの。
ミシンの糸です。
あまり強く飾られなくて『つくろい』であることがステキな気がしています。
画材を選ぶときにたとえるなら、えんぴつを選ぶようなかんじ。

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もう一枚のシャツは、タックをとった麻のシャツなんですが
生地が弱くて、四年ほどなんだけどはらはらと壊れていってしまいます。
どこか外国で作られたようです。
母は体が弱くなっていく頃、母が着ていました。

これらは、ミシンを使わず手縫いで作っていこうと決めていました。
思ったよりも手縫いって時間がかかりますが、それでもちくちく縫えるのは当てていく布たちのチカラでした。


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このかわいらしいハギレちゃんは、友人のアトリエで分けてもらいました。
彼女は、洋服のデザイナーで丁寧に愛情をたっぷり注いで服を作っています。
広く真っ白いアトリエの、一番広い壁の前にたくさんのグリーンのコンテナが積まれているんです。
中には、いままで断裁した生地たちのハギレちゃんが、こんな小さなものまで!と驚くくらいのものまで、びっしりと詰まっているのです。
彼女が住む島での2ヶ月滞在中に人形を作ろうと思い立って、分けてもらえないかとお願いしたのです。

彼女は、布たちのことをそれはそれは愛しく話しました。
出会ったときのおどろきや
どんな魅力があるのか
この布はインドでみつけたとか
使うわけでないけれど赤い縁が可愛くてとか
布がおられるときの様子や
布が生まれる背景や
布を手に入れるまでの冒険も
これらの布たちの未来も

聞きながらわたしも、なんだか愛おしいような気持ちになったものです。
ところが、ちくちくし始めたらたしかに布がチカラを持ってるんです。
ついうっかり、5時間、7時間、10時間でもちくちくしてしまいます。


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小さくカットした生地をアイロンでなく爪できゅうきゅうとこすって折り込んで縫い付けていきます。生地は「そこじゃ折れないよ」「きゅぅってひっぱって。自然に折れるよ」と話しかけてきます。(そんなかんじできゃっきゃ言いながら作っている楽しさがあります)

久しぶりに新しく夢中になることに出会いました。
いま、心の中のキャラクターをぬいぐるみにするのも始めています。


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