東京オリンピックのエンブレムのこと

Facebookに7月30日に書いたものを記録しておく。
(以下わたしが書いたFacebookから転載)
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盗作疑惑っていう話ではない気がしています。

どちらもありがちな表現だった。
どちらもローマンのTをイメージしていて、(Tの文字でゴシックでなく横線の細いタイプのデザインがありますね)日本語フォントだと明朝によくある当たり前のTが存在しなければどちらもTに見えません。ちょっぴり目を細めれば細い横棒は見えなくなる。どこにでもあるカタチだからTに見えます。子どもの頃、紙のパズルのようなものでアルファベットをつくった事があります。四角を丸で抜いた余りのカタチを長方形と組み合わせればTやLが出来る事を私も知っていました。
「オリジナルはわしじゃ!」byTちゃん と言うたとか言わないとか。(笑)

あかいつぶつぶの絵を発表した頃、松本で草間弥生の展覧会が開かれていました。その展示物の一部として、その頃松本には赤いドットがいっぱいプリントされたバスが走っていました。草間弥生を知らなかった人はあかいつぶつぶのバスだ!なんてメッセージをもらった事もあります。もちろん赤いドットの著作権が草間弥生や私にあるはずも無く当たり前に誰もが使うカタチです。私にとってはこの話しはそんなイメージです。
日本のオリンピックのエンブレムに似た事によって物理的にベルギーの劇場が不本意な何を被るならそれを無くすようにしなくちゃいけないと思うけれどね。
もしも私が赤いドットで草間弥生に影響を与えるなら「どうしましょうか」と相談して、草間弥生という芸術家を紹介してこの出来事を活かし互いにいい事を考え、自分の作品との違いを丁寧に説明して今後このようなときにどう考えたら良いかを学んで残すと思います。(影響を与えたならね!)

さて、私が気になったのは「盗作」という発想が多くの人に湧いた事です。
私たちの暮らしは日々デザインされたものに囲まれている。なのに、デザインするという事がどのように行われるのか、何のためにあるのか、案外知らないんじゃないかなと思ったわけです。
「盗作だ!」って悪い事認定して悪行か否かってとこに注目しちゃって大事な事が話し合われない気がするんです。
だから正義はやっかいです。
デザインの善し悪しはその制作物によって「何かいい効果があること」だと思っています。識別する印とか、便利にわかりやすくとかいうだけでなく、それにとってイソイソ気分が高まるのを目指しております。見たときはイヤだったけど使いやすかったとか、愛着がわいてきたとか、第一印象がひっくり返る働きをするデザインもある。名古屋では愛地球博のキャラクター、モリゾーとキッコロが記憶に新しいです。(わたしだけか)たいへん大人気になって今もときどき見かけます。出たときは「なんじゃいこりゃ」と思ったものです。おほほ。

私はこのデザインを見たときに、昭和に活躍した有名なデザイナーたちの作品を連想しました。
亀倉雄策や田中一光といった、きっと誰もが記憶に残している名作を産んだデザイナーです。頭を殴られるようなデザインもあってとってもおもしろい時代でした。この2人のようにしびれるデザイナーがたくさんいて。このエンブレムをデザインした佐野さんの他の作品は影響を受けていると思うものもいくつかあるように思います。それは、悪い事じゃないと思っています。それを佐野さんのちょっとかわいい感性がポップで軽やかな仕上がりにしててシンプルで好きな感じです。たくさんのデザイン案の中から佐野さんによってどれを提案するかいくつか選ばれその中から会議でまた選ばれたはずです。
今までのオリンピックのマークのデザインと並べてみると道がつづいてる感じがします。たぶん、大きく変わってはいません。佐野さんのデザインがなぜこうなったかは聞いていないのでわからんけど、昭和を気分良く懐古する(のか、わからんが)ような状況ではないきがします。出来れば昭和のツケでしっちゃかめっちゃかな私は、昭和を脱ぎたいです。
オリンピックのエンブレムデザインはどの国のものも私は好きではなくって、その中では日本のデザインは好きな方ですがオリンピック協会から「ちょっととろめにデザインしなさい」とお約束でもあるのでしょうか。
デザインちゃんが軽く考えられなめられてる気がします。(擬人化して考えるのがスキなんでちゃんがつきます)

自分もデザインのはしっこでごはんを食べています。
だからデザインを生業とする方で考えるのだけど
これは、デザインというクリエイティブを伝え育まなかったプロたちのツケだと思ちゃう。コンペのやり方や、仕事の納め方、最終選択権が誰にあるかも含めて。
長くなったのでくたびれちゃったからこの辺にしておくけど、ツケを払って学びを残して行く生き方を精一杯したいなと思いました!本当に大事な事を見極めてしつこくいちいちスタイルで。おしまい。
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(Facebookからの転載お終い)

で、この後トートバッグのデザインがあまりにお粗末なトレース騒ぎになって、息の根も止まるほど佐野さんが叩かれまくっているわけです。
ものをつくる私は、もう、不必要なものはつくらんほうがええと思っているし、けど人それぞれ理由があって現在の自分の持つ理念によって動いとるわけだし、
わたしも改善や防災のための指摘はするだろうけど、愛しさのカケラも無い間違い探しや、いじわるや無知によって罪を盛ることはダサいわ。
自分が学ぶチャンスの時間を、誰かを吊るし上げることに夢中になって逃すなんてもったいない。

悪いと認定したら、どれだけでも吊るし上げていいなら戦争なんて永遠に無くならんだろうさ。

佐野くん頑張れ。ジョブズも無くしてから得たもののほうがデカいって言うておった。
反省は勝手にしてくれ。デザインも生業として楽しいいい仕事だから続けられるとええね。
わたしはチャンスが与えられる社会がいい。

きゅうり制作2

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