ていねいにあつかうこと(やってみた篇)
体がヨボヨボなのは心がヨボヨボなので体調管理とか、体力作りとか、それがしたくなるようないい環境づくりは苦痛なんですね。そんなことできるほど元気が残っていればヨボヨボにならない。
興味があることでやるのがいやでないことじゃないとできない。
普段から「イソイソできること」が一番効果の飛距離があるのをじっけんで知っていたんだよね。
私の原動力は危機感じゃないな、と気がついてた。危機感でもしあわせを増やすことでもモチベーションは変わらんくて、でも、実際のエネルギーってのはイソイソから湧くのですね。火事場のバカ力も20年は続かんのですよ。
ホメオパシーを知ったのは今年の初め、バリ島で仲良しの友だちが見違えるほど元気でうつくしくなってて「どしたの?」と聞いたら「ホメオパシーだと思うの。」という。
バリ島では不思議なことが普通に起きるのを知っているので、インチキだとは思わなかったしプラシボ効果も効果だと考えてたから「へ〜すごいねぇ〜。」と感心はしたんだけど自分が試すイメージはなかった。
でも、「昔からある不思議に科学が追いついてきた」と思う出来事がたくさんあって、調べてみようと思い立った。
本を取り寄せて、webでもいろいろ調べてみた。
自然にある物質を薄めて薄めてもうそれが入っていられないほど薄めて砂糖と固めた2〜3ミリの粒を飲むだけなんだけど、
人の心と病気関係を追求していく考え方が気に入ったんだわね。
私は命に関わる病気になった母と妹それぞれと病院に何年も一緒に通って、どんな精神状態や状況によって体にどんな変化があるか知ってたから。
試しに我流でホメオパシーを試してみたら、要らないものがわかる感じがして大きな変化としては急にタバコが吸えなくなった。
なんの度胸か、普段だったら選ばないようなことも選択しはじめて面白いことがたくさん起きた。
その中で「わたしは自分に対してていねいじゃないなぁ」と感じた。
自分にていねいじゃないのに、他のことや人をていねいに扱えるわけがない。
普段から考えていたことが、さっぱり自分には適用されていないことに気がついたのね。
自分の過去をもう一回巻き戻して映画を見るように思い出してみた。
そしたら、可哀想すぎた。
本当によ〜く頑張ってきたんだなぁ〜と我ながら感心した。(おほほ)
ごほうびと称してバリ島へも行ったりしておいてなんなんだけどさ、本気で自覚なかったから効果ないんだよね。
カタチだけじゃダメなのはこの50年の人生でよ〜く知っている。
わたしはこれでもう十分ええではないか、足りないとお尻叩くのはやめようと心底思った。
わたしの中の「わたし」の頑張りを、気がすむまで徹底的のねぎらいましょうと。
お金はかかるけど、専門的に学んだ人のセッションを受けてみようと思えた。
ホメオパシーは過去の体験や体の調子、心の中全部を洗い出してその人に必要な(ただ一つぴったりのものがある)レメディを摂る。それをしっかり選んでもらおうと思ったのですね。
で、ストレスで過食気味だったし病院に行っても原因がわからずそのままになってた体調のことも心を元気にするかもと、気になってた断食もしちゃおうかしらと予約を入れた。
こちらのほうはバリ島へ1ヶ月行けるほどお金がかかるものだったけど。
イソイソと出かけたらわたしの中の「わたし」が、はじめて自分のためにわたしが行動するのをとても喜んでウキウキしてるのが感じられたのです。今までにない感じですね!
(や、バリ島へ二回も、しかも合計二ヶ月も行ってるくせに感じてなかったんですね。おたんこなすです。)
まず、京都で3時間、まろんちゃんのホメオパシーのセッションを受けてどばぁ〜〜〜っとのろいになった過去を吐き出しました。断食中ならどんな反応が出てもいいだろうし、効果が上がる気がするからと選んだレメディーを渡されました。通常はさらに調べてから渡すけどこれで間違いないと確信を持てたら連絡するからそれから口に入れてねってことに。
セッションで自分の心の中がさらに整理されて「よし、わたしの中のわたしが不本意なことは絶対にしないぞ!わたしのための旅だから。」と、決心して断食道場のある淡路島に向かいました。
淡路島の施設はめずらしく市営の道場で、かなり歴史のあるところでした。
決めちゃったことだからか、やり方や環境に素直に得られることは出来るだけ得ようと思えて性格テスト、呼吸方法、今までのわたしだったら素直にやらないことまで(いままで素直にやらんかったのか)まじめに講義を受けて行きました。
そしたら、まぁ、びっくりですわ。
ちょっと変わった道場長さんは「健康医学」というのを推進していて断食の効果の最も大切なところは「心に及ぼす影響」だというのですね。人が自分の人生を生きるためには、充実感が必要だというのです。
心が病んで本当に体の病気にならないで、自分の人生を生きられる医学でなければならない。(まあわたし風味でざっくりまとめてみた)
「自分を変えてはいけない」とまで言うのですね。
希望者にのみ受けられる講習で強制じゃないわけなんですが、そりゃ面白くて。
ホメオパシーが気に入った医療の考え方ととてもよく似ていました。
そして、わたしがここ数年きゅうりちゃんと探求してきたことと同じなんです。
それを「医学的に証明されているのです」と、いう医学博士にであったわけです。(道場長ね)
どんどん知りたいわけですが、なにぶん摂取しているのは朝昼晩、カップ一杯のスキムミルクです。
合計300キロカロリー。もうね、ぼんやりするんですね。
で、いわゆる飢餓状態ですから体は緊急事態です。
生きること以外はあんまりどうでもよくなります。
いい加減になるのではなくて、雑音がなくなってつまらないことでも心に引っかかってどうしようもないとか、
誰かを許せないとか、些細なことになっていくわけです。
不思議でした。
仕事も持って行ったんですが、対応がねゆるぎなくなるんですね。
自分の意思がシンプルになって力強くなります。
で、この施設のスタッフさんは淡々と当然にちょうどいいだけ(過剰ではなく)穏やかで手厚いんです。
毎日三度「変わりはないですか?」とうかがわれ、道場長自ら各部屋へ回診があります。
にこやかでさわやか。道場長いつも楽しそうです。
なんだかうっかり和んでしまいます。
そんな中で、ホメオパス(ホメオパシーのレメディーを選んでくれる人、わたしの場合はまろんちゃんですね)からレメディーを摂ってOKとメールが来ました。
どっちのおかげの変化かわかんないんですけど、身体も心も自分でよくわかるようになってきました。
なんで今こういう気分なのか、そんなときどうしたらいいのか、
で、いままで心に引っかかってきたものがどんどん気にならなくなっていきました。
「ああ、心の状態は良くなるとか強く変わるとかしなくても、良くわかれば無駄に落ち込まなくてもいいのだなぁ」と思いました。
そして、きゅうりちゃん的に言えば「だいじょうぶさん」がしっかりと心に居ついたわけで、ときどき行きつ戻りつも人生の醍醐味のような気がしてきました。
なんなのよ、この清々しさ。
たぶん、ホメオパシーにしても、断食や呼吸法と性格診断と生かされている医学(きゅうりちゃんで言う所の「だいじょうぶさんの医学的証明」)と、きゅうりちゃんてき心は、同じことを考えているような気がします。
よく似ていて歴史の古いのは、仏教哲学と思います。
「わたし」をていねいにあつかうことが、いま、わたしには必要なことでした。
これが、全てに影響しているのでした。
循環して枯渇しないエネルギーが手に入ったならうれしいな。
あ、メンテナンスは要るのを忘れないようにしないとね。
無事11日間の断食を終えて(断食は食事を取らない期間から副食までで11日間)身体に溜まってた疲れは無くなって、細胞がフレッシュに上書きされたみたいに感じます。
とても清々しかった。
その後、淡路島の海辺や山道をのんびり観察して、バリ島でしか会えなかった友人のところでゆっくりすごして帰宅しました。
感受性もピカピカになってて、とてもたのしかった。
やっぱり断食するんだからスマートになりたいわねって思っていたけど、それ、そんなに気になることでもなくって
ほかの発見が面白くてやりたいことがじゃんじゃん湧いてきます。
日が経てばたつほど、クリアになっていく。
「わたし」がよろこんでいれば不満はありません。
その満足がエネルギーになるのだと思います。
この世界のみんなが、こぞって「わたし」を本気で大切にしたら分けあったり助け合ったりすることがよろこびになって
循環して枯れることのないエネルギーになるんじゃないかしらね。