神戸に来たあすなろの木
木はきっと、育った山からわくわくと冒険に出かけた。
人々の思惑など思いもよらない。
海を見て、たくさんの人を見て、とてもびっくりしたね。
次は、鳥居になったり、他のものにもなって、いろんな場所で長い時間を過ごす。
どんな体験をするだろうか。
たのしいこといっぱいあるといいな。
そして、その役目を終え(ひょっとしたらまた何かになって)
最後は土に帰って
また生まれ変わるんだと思う。
木は宮大工さんにエスコートされて、一千年を建物として暮らしたりすることもある。
1,000年も大切にされてしあわせな気がするけど、木がどう思うのか実際はわからない。
木は死んだら、早く生まれ変わりたい?
1,000年いろんなものを見られたほうが嬉しい?
わたしもこの世にある全ても産まれていろんな旅をして最後は土に帰って、また始まる。