この日本の片隅に
前も書いたけど、またふつふつと思ったので書く。
「この世界の片隅に」たいへん評価高くたびたび上映会を目にする。
いいことと思う。
もっともっと、しつこく何度でも見るといいんだと思う。
わたしは、漫画を先に読んだ。
アニメ映画は飛行機の中で。
「戦争を味わい、おいしくおかわりさせるのであろう。」と思った。
愚かだった昔、平和な今とはかけ離れた遠い過ちを心に留めておこうと。
原作の漫画で読むのをお勧めする。
映画には描かれていない大事なシーンがたくさんある。
こんなにも手放しで感動させない。
アニメ映画は原作者「こうの史代」が描いたものを超えることはない。
『飛び去ってゆく
この国から正義が飛び去ってゆく
ああ・・・
暴力で従えとったいう事か
じゃけえ暴力に屈するいう事かね
それがこの国の正体かね
うちも知らんまま死にたかったなあ・・・』
原作では、こうすずが言うてる。
こうの史代が描いたのは、昔のことではなくて、
すぐ後ろから耳元でハアハアと戦争の息遣いが聞こえるような
「わたしのこと」が描かれている気がした。
原作をモチーフにつくる、監督の新たな作品なのだから
越えるとか再現とかではないというのは承知だけれど。
気にいらんかったわぁ!