困ってるズ

この二年間で知り合うひとの数はただものではない。今まで知っとった狭い世界でなくその人の仕事も生活も想像ができないような、震災が無ければ出会わなかったような世界の人たち。
名刺の交換や、あいさつをして、または数十分会話をして別れる。問題は、二度目の再会。「あ!〜です!覚えてますか?」ところが私は覚えていない。私は名前は覚えないけど写真を撮ったように情景は覚える。(これは我ながらすごい記憶力だと思う)ビジュアルでその人が思い出せるほど知り合っていたら思い出すけど、やっぱり名前は出て来ない。昔からずっと付き合いの深さに関わらず名前と顔が覚えられない。きのうは高校のクラスメートの名前が思い出せなかった。高校の時のほおの赤さやほくろの感じまで覚えているのに。名前はいまだ思い出せない。

覚えてないとどうしていけないんだろう。私みたいなのは、覚えていない=好きじゃない 覚えていない=感心が無い というわけでないのに。何人ものひとが覚えてくれていたことを喜ぶ。何でそんなに価値を見いだす。なんの意味も理由も無く思い出せない人もいるんだよ。私の身体能力なのに、覚えていたかいないかで、がっかりしたり責めたり笑ったり喜んだりが次々と繰り広げられるのに疲れちゃった。せめて、いつごろどこで会って誰の関係かどんな話しをしたか教えてくれるとうれしい。「おぼえてますか?」と、言われる度にこの二年誰かに会った場所での出来事を時系列に全てスライドショーになって頭の中に映像となって猛スピードで映し出される。イベント出演前とかだと準備してた構想がぶっ飛ぶ。想像を超えた疲労が残る。

困ってるズというメルマガを読んでる。震災から障害者が何を困っているのか調べはじめているから。知らなかったことがいっぱい解った。見えない障害に悩む人が居る。こんな気持かと少し解った。

先週買った歯ブラシには赤いマジックでミサトと書きました。

※障害者のこと

困ってるズ
http://synodos.jp/komatterus

わたしのフクシ
http://watashinofukushi.com/

 

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コメント (1)

  1. 浅見七恵 より:

    難病患者歴三十七年です。32歳の時、優先席に座ったら、お年寄りから苦情がきました。その方は、優先席はお年よりのための席だと誤解していたようです。心外でした。
    先日、杖を持って電車に乗りました。後ろからコートを引っ張る方がいて、振り向くと、「ここに座りなさい。」と席を譲ってくれました。うれしかったです。

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