お正月くらいは

好きなように家を留守にするので、お正月くらいはと父と過ごしました。
テレビを見ながらいろんな話をしました。
もうあと何回お正月を一緒に過ごせるでしょうか。

子どもも巣立って我が家はただいま父と弟とわたくし、大人が三人。共同生活を営んでおります。
介護の要る母は2年前に見送りました。
おかげで我が家の男性は、基本誰を誰が放っておいても勝手に食事もしますし、家事もします。
それぞれの特徴があるのだけど、「もう、自由にしようよ」ということで日々穏やかです。
熱い家族のイベントなど無いんですけど、これでいいんじゃ無いかと思います。
不足ばかりに目を向けず、足りてるところを噛み締めて。
辛くなく生きててくれればいいんじゃ無いかしら。

父はテレビが大好きです。わたしはテレビをほとんど見ません。
東日本大震災から少しずつ変わってきました。
わたしは文句だけでなく具体的に改善を考えて話すようになったし、テレビやニュースで知ることができ無いものも体験に基づいて話せます。
話していくうちに父も大騒ぎするバラエティー番組を見ることが少なくなりました。テレビだって見ながら会話したほうが楽しいからだと思います。テレビの内容をお題にわかり合ったり一緒に深め合ったりするのは楽しいことです。

父と会話が成り立たなかったのは、不足があるからじゃなく満足を噛み締めなかったからだと今は思います。
実家に出戻って5年。
元旦に玄関の掃き掃除をしていたら「おかえりなさい」と家が言ったような気がした。
わたしの心が家に帰ってなかったんだろうな。

実験と発見の日々は2016年も続きます。

2016-01-04 09.27.12

写真は「ただすきすき」だけで多大な影響を与える「ゆずまろ」
寡黙なじいさんの心を最初に溶かしたのはこの子でした。

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